認知症介護において、出来ることは自分でやってもらう=自立支援という考え方がとても重要です。例えば、自分で箸を使って食べることができるのに、食べるペースが遅いからといって介護者が食べさせる。といったことはできる限りしてはいけません。しかし最近、自立支援を心がけていたら、少しグサッとくる言葉をかけられました。
ある利用者がトイレに行きたいと訴えていました。その方は車椅子で何とか自走可能である状態なのですが、自走している最中にずっと「お願いします、連れて行ってください」と声を出しながら動く方です。最初は自走不可でしたが、日々の自立支援によって段々と力がついてきたことによって自走可能になってきました。
介護者側からすると、「手伝ってしまうと自分で出来ることを奪ってしまうから本人のためにならない」という想いで近くで声かけと見守りだけを行っていました。しかし、それを見ていたある利用者が、近くの利用者に「なんで困っているのに職員は無視してるんかね、可哀想だよ。私たちを助けるのが職員の仕事なんじゃないのかね。」と話していました。
認知症あるあるなのですが、内緒話をしているつもりでも、普段通りの声になってしまうんです(笑)
それを聞いた私は、なんとも言えない感情になりました。自分は優しさだと思っているのに、周りから「薄情、仕事放棄….」と悪者扱いされてしまうことに、どうして良いか分からず、イライラしてしまいました。
何かいい方法はないか考え中です….。
以上、今日の介護士のつぶやきでした。
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